新・オトナの学校 仕事常識

【著者】安部健太郎・石川淳一ら【発行】日本経済新聞社
【発行年月】2004年03月16日 【本体価格】1,200円
【ページ数】252p 【ISBN】4-532-31130-6

中国式宴会 「隣国だから」の油断は失敗を招く
よろしかったでしょうか。 これが「バイト語」になります
上司の仲人 「脱・会社」が進む結婚式
出張でためたマイル 仕事で得た「財産」は誰のもの?

本書 目次 より抜粋

組織内の人材流動が激しい時代になった。コア世代も変われば、その常識も変わる。これまで当たり前と思われてきたビジネスマナーや仕事の技術も、今やローカルルールにより様々なカタチを見せはじめてきた。

本書は「NIKKEIプラス1」で連載されている「仕事常識」をまとめたもので、“今さら人に聞けない”ビジネスマナーや仕事の技術を幅広く網羅している。新人から中堅層まで、気づかぬうちに自分の印象を悪くしている行動、言動を本書で確認してみよう。

例えば「茶髪の限界点」。染髪など御法度だった常識が、今は緩和されているようだ。女性にとってはおしゃれの一環だが、男性は「取引先に若々しく見られたい」「清潔感をだすため」など仕事上の効果も考える人が多いという。化粧品メーカーも「社会人向け」ヘアカラーを売り込んでいるほどだ。

しかし、接客業などは状況が全く異なる。厳格にルールを定めているホテルオークラはこうだ。まず、男性は染髪禁止。女性は認めているが、全職場に髪の色の“ものさし”があり許容範囲を越えていないかチェックをしているという。

ものさしは日本ヘアカラー協会が作っており、最も黒い1から、ほとんど白い20まで数字で髪の色の明るさを示すらしい。ちなみにオークラの基準は7以下という。日本人の標準的な黒髪(3から4程度)に比べ多少茶色く見える程度のものものらしい。

これだけでも、ルールとして規定されている、ない、がハッキリわかる。組織内でも営業マンと技術者は仕事内容が違うから髪も服装も異なっていて当然かもしれない。だが、これも使い分けが必要だろう。技術者だからといってクライアントと接する機会にラフな格好で出かけるのも考えものだ。

この他にも本書には「中国人に招かれたときの宴会作法」や「出張でためたマイルは誰のものか」「話すだけではもったいないケータイ活用術」など、今この時代だからこそトラブルになりかねない事例や、デキるビジネスマンが利用する便利ツール活用法など、“お役立ち情報”が満載だ。

環境問題や社会全般の動きなどが変えてきたビジネス作法。大学でもマナー講座でもなかなか学べないであろう、人間同士の付き合いを踏まえた実用ベースの仕事術。すべての社会人が「基本」を見直すために、一読しておくことをお勧めしておきたい。