1週間で「人が集まる人」になる

【著者】ジョン・ティンパーレー 【発行】PHP研究所
【発行年月】2003年05月02日 【本体価格】1,350円
【ページ数】239p 【ISBN】4-569-62820-6

少数の成功者達は知っているテクニックを身につければ、磁石のようにあなたのまわりに人が引き寄せられる。
本書 腰帯 より抜粋

自分のキャリアやビジネスを発展させていくために、必要な手段は「知識・技術の獲得や、目標達成のためのプロセスの設定」などと言われているが、本書では「人脈」を必要不可欠な要素として、最大限に注力することを勧めている。

つまり「重要なのは何を知っているかではない、誰を知っているかだ」ということだと。せっかくあなた個人のビジネススキルが発達していても、それを存分に発揮する環境が存在しなければ、何の意味もなさないからだ。

本書には、著者の長年の経験から確かめられた、様々なシチュエーションでのビジネス・ネットワーキングのノウハウが詰まっている。「あなたの望みをかなえてくれる人を知る」ことは、「ビジネスで最大の成果をもたらしてくれる」と著者は断言する。そのノウハウの一端をご紹介しよう。

「人を知る」ためには、(きちんと仕事をこなすことが前提になるが)人から好かれる技術が必要だ。そこで、体面でのコミュニケーションを取る時に重要視されているのが「アイコンタクト」。これは、社会学者の研究によっても明らかにされている対人スキルの手段だ。

強いアイコンタクトを保っていると、相手に「知的で抽象的思考に長けている」という印象を与えるのだという。先の社会学者の研究では、男女の雑談の中で、女性のまばたきの回数を数えるグループと、特別何もしないグループとに分けた場合、前者の方がより高い好感度と尊敬を集めたというのだ。

それは、女性の話している内容に大きな関心を抱いているように見えるからだという。男性が女性に向けた注意力とボディランゲージが好印象を残すということだ。さらに驚くことに、会話相手の目の周辺に視線を向けるのは、会話全体の80~90%程度の長さが望ましい、とされている。

確かに、そう考えると初対面の人と会話を始める時、会話を終了する時などは必ず相手の顔を見て「会話は有意義で楽しいものだった」と相手に強く印象づけることが次回の約束にも繋がるのかも知れない。

本書にはこのほかにも、相手があなたに関心をもつ話し方や質問の仕方、会議での効果的な座る位置など、コミュニケーションスキルを社会心理学的なアプローチで我々に伝授してくれる。自分のキャリアアップや転職を思いついた瞬間から本書を一読すると役に立つだろう。