朝10時までに仕事は片づける
【著者】高井伸夫【発行所】かんき出版
【発行年月】2002年12月02日【本体価格】1400円【ページ数】219p
【ISBN】4-7612-6056-4
夜は一日の労働で疲れているし、ストレスも感じているから効率が悪いでしょう。となれば朝、それも早朝しかないことになります。朝の時間が、早起きが、ますます必要になってきているのです。
本書 98P より抜粋
本書は、充実した一日を過ごすために、56項目からなる「仕事と人生の時間整理術」を伝授している。核となるのが「朝の過ごし方」。現代社会が夜型思考のため、自然と夜の時間は楽しみのひとつになってしまったが、それはあなたのキャリアアップの妨げになるのだという。
時代は「足腰」を使う農業社会に始まり、「手先」を使う工業化社会、商業・サービス業社会では「口先」になった。そしてソフト化社会の現代は「頭脳」が個人レベルの指標というわけだ。これが意味するところは、個人の能力の差は、時代の変貌につれて、劇的に開いたということだ、という。
上から与えられた仕事だけ「こなす」だけでは、この競争社会では生きていけなくなる。自ら戦略を立て、提案し、自主的に仕事を創りだし、結果を残していかなくてはならない。そのためには相当の準備時間を要する。そこでようやく本書は提案する。「今より2時間早く起きること」の実践だ。
たまたま早朝に目が覚めて、誰よりも早く出社した経験は有るだろう。そんな時は決まって、なぜか体の調子も良く、仕事の運びがうまくいった気がする。仕事が実にスムーズだったのではないだろうか。時間を上手く活用できて、充実していることを体感する。しかし、それは3日として続かない…。
本書では、「とりあえず3連勝」の勝ち癖を勧める。どんなに辛くても早起き3日間を義務として、達成できたら1勝。そして次の3日間は何か実のあることをプラスしレベルアップ。そうやって徐々に体を慣らすことで、晴れて3連勝後には、体は確実に早起きメカニズムを記憶しているというのだ。
当の著者は、朝4時に起床するという。目覚めてすぐに思いついたことをメモ。6時には職場に到着し、当日の予定をテープに録音。新聞に目を通し、気になった記事はコピーを社内に配付。その他、前夜に食事をした取引先に礼状を書き、部下との早朝のひざ詰め面談などをこなす(詳細は本書で)。
驚くかも知れないが、これは著者の午前10時までの日課の一部なのだ。
朝の時間帯は、頭を使う仕事に向いているという。特に、朝は右脳が働く、だから経営者や企画者が事業戦略などを考えるのに向いているのだと、本書は説く。
なるほど、確かに健康面だけでなく仕事上のメリットも多く、仕事ができれば人も集まる。「プラスのスパイラル」にハマると運もつかめるということか。「できる社員」になるためには、まず今よりも、2時間早起きすることから始める。そのための手引きになる1冊なのだ。
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