10年かかるところを2年でできる 昇給昇進のための21の心構え

【著者】ブライアン・トレーシー 【発行】きこ書房
【発行年月】2003年04月22日 【本体価格】1,100円
【ページ数】166p 【ISBN】4-87771-095-7

これからご紹介する「21の心構え」を日常の仕事で使ってもらえれば、同じ収入、同じ成功を手にするために必要な、何年にもわたるハードワークを省略できるはずだ。
本書 腰帯 より抜粋

本書は、ベストセラー「カエルを食べてしまえ!」の著者ブライアン・トレーシーの最新刊だ。この本を読むと、どうやら、我々はキャリアというものに対して神経質になりすぎていた節があると感じてしまう。

様々な情報が錯綜する環境で、焦点が定まらなかったと言っても良いかもしれない。「まず、目の前の仕事を成し遂げよう」要は、到達点ばかりに視点を合わせて、足元がボヤけている……そんな時、ふと我に返ることも重要だと気付かされる一冊なのだ。

何の努力もしないで、昇給昇進を勝ち取ることは、まずない。我々はそれを目指し、様々な知識や技術を身につけようとするだろう。本書は、キャリアアップという概念を「昇給昇進」という形で表現した、新感覚のビジネス書といえるだろう。

しかし、自分のステータスを上げるために、ただ合理的にミッションを消化する、それで理想の未来を勝ち取るには相当の時間がかかる。そう、自己中心的思考は昇給昇進の邪魔をするというのだ。

本書で紹介する「21の心構え」は、実に単純で明快。「昇給昇進を手にするためには、在籍期間が重要な要素ではない。要はやり方だ」ということだけだ。読み進めていくと、仕事に対して、自然とポジティブに考えられるようになるだろう。

21個の項目の中から、興味深いものを一つ紹介しよう。「外見」についてだ。本書では、あなたがいる業界、会社において相応しい外見でいること、が必要なのだという。

人間は外見に弱いもので、あなたが他人を判断する時同様、他人もあなたを外見で判断していると。そして、自分の外見に無関心・無頓着なために、昇進が遅れている人は実に多いという。

さらに、コミュニケーションの専門家によると、人は最初の4秒間で相手に点数をつけ、次の30秒間で印象をまとめあげている、という驚くべき人間心理も披露される。そして、当然、対処のためのの処方箋も提示される。

このように本書には、昇給昇進のための秘訣がギッシリ詰まっている。これまでの仕事に対する姿勢や態度を見直すために、何より「短期間で“出世”したい!」人は本書を一読すると良いだろう。