日本を創った12人
【著者】堺屋 太一 【出版社】PHP研究所 【発刊年月】 1996/11
【本体価格】前編 660円 後編 657円 【ページ数】前編 204P 後編 224P
本書では、今日の日本にまで深く影響を残している象徴的な十二人の「人物」を取り上げた。
それらの人々が歴史のどの段階で、どう行動し、それが今、われわれの心の中にどう生きているのか、われわれの発想、われわれの社会をどう規制しているのか。そしてそれが、これから世界と付き合っていく時に、どういう影響を与えるのだろうか。本書では、そんなことに視点を置いて「人物」を論じることにしたい。
同書 P13~14を引用
若かりし織田信長が、「おおうつけもの」と呼ばれていたことは有名な話だ。いくつもの城をもつ大名の子でありながら、裾野の短い着物で腰に巻いた縄に水入りの瓢箪をぶら下げ、馬で野原を駆けめぐる信長のイメージは、多くの人が共有しているものだろう。しかし、その姿を、「社長の息子が髪を茶色に染め、オートバイを乗り回しているようなものだ」といわれると信長が、急に身近な存在に思えてくる。たしかに、信長は、魅力的なバカ息子だったのだろう。
作家としても経済評論家としても著名な堺屋 太一氏の語り口は、そんな風に歴史上の人物を、いきいきと「今ここ」によみがえらせる。
聖徳太子、光源氏、源頼朝、織田信長、石田三成、徳川家康、石田梅岩、大久保利通、渋沢栄一、マッカーサー、池田勇人、そして松下幸之助。
彼等が歴史の中で達成した大プロジェクトの数々。その雄大さや、歴史的役割の大きさは、現代に生きる私達ビジネスマンの志を必ず奮い立たせるはずだ。
偉人の業績を読み、彼らの生きた時代の空気を吸うこと。そして視点を広げるということはそれだけで、楽しいことだ。それに、先がなかなか見えにくい昨今。歴史に学びことはあまりにも多い。
歴史上の人物は、書物の中に存在しているわけではない。彼らが生きた時代に呼吸し、考え、企画を練り、それを力の限り実現してきたのだから。そう、今ここに生きる私達と全く同じように。
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