なぜ日本企業では情報共有が進まないのか
【著者】田坂広志【出版社】東洋経済新報社
【発刊年月】1999年2月10日
【本体価格】1500円【ページ数】211P【ISBN】4-492-55340-1
これからの企業情報化の嵐のなかで生き残れないのは、「パソコンのできないマネージャー」ではなく、「豊かな知識や深い知恵を持たないマネージャー」であるということなのです。
同書 P 25から引用
「電子メール導入、フラット組織実現」 というお題目で、社内の情報化を推進し、「中間管理職不要論」が唱えられるようになって久しい。しかし、本当に、中間管理職は不要なのだろうか?
今回紹介する『なぜ日本企業では情報共有が進まないのか』では、この「中間管理職不要論」に対し、冒頭で引用したメッセージを投げかける。
IT化や、情報化が声高に叫ばれる昨今。情報化が実現するのは、より高次元なデータマネジメントであり、それは最終的には、ヒューマンマネジメントなのだ、という本書の言葉を私達は十分に考える必要がある。
では、そのような「ヒューマンナレッジ」を身につけるために私達はどうしたら良いのだろうか。筆者が説く7つの心得はそのための指針を与えてくれる。「情報機器の扱いではなく、情報の扱いに熟達する」「データ、ナレッジ、ノウハウを区別して扱う」「膨大なデータのなかから直感的に要点をつかみ取る」等は、「情報」に対する認識を根本から変革するものばかりだ。
「こころの生態系」 のマネジメントの価値を提案する本書。現在管理職についている人のみならず、経営者、そして情報化をクライアントに提案するエンジニアの方をはじめ全ての企業人の方に是非手にとっていただきたい。
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