コーチングから生まれた熱いビジネスチームをつくる4つのタイプ

【著者】鈴木善幸【発行所】ディスカバー21
【発行年月】2002年09月10日
【本体価格】1,300円【ページ数】173p【ISBN】4-88759-214-0

Controller 人をも場をも支配しようとするコントローラータイプ
Analyzer  冷静沈着慎重派のアナライザータイプ
Promoter  注目こそがやる気の源プロモータータイプ
Supporter  合意と承認が何より大事サポータータイプ
本書腰帯より抜粋

最初に、筆者が上手に導入してくれる。人と付き合いづらいことがある、ある人とは上手くいったのに、同じ方法論で別の人と接するとダメだ…なぜなんだろうと。「価値観が違うからだ!」という決まり文句に行き着くけれども、じゃあ「価値観」がなんなのかは、わからなかったんだと。

本書で紹介するCSI(Communication Style Inventory)による4つのタイプを知ることによって、価値観の違いから生じる「ストレス」から解放されたのだと、筆者は書いている。人付き合いの難しさを解消してくれる、そのタイプとは、いったいなんなんだろう?

コントローラー、プロモーター、サポーター、アナライザーという4つのタイプ分けが紹介される。各タイプごとに「同じことを言っても、受け止め方はそれぞれ異なる」のだという。つまり、4つのタイプの特徴を知り、ものの言い方を変えていく、それがコミュニケーションのツボだったのだ。

例えば、上司がプロモーターで、部下がアナライザーの場合。プロモーターの特徴は、「自分のアイディアを大切にし、活気のあることを好み、エネルギッシュで楽しさこそ人生で、飽きっぽい」。アナライザーの特徴は、「計画的、客観的でミスを嫌い、感情をあまり表に出さない」という。

プロモーターの上司はよく「最近どう?」と突然聞く傾向がある。アナライザーの部下は正しく答えたいので、「何がですか?」と聞いてしまう。プロモーターにとって「どう?」は単なる挨拶でそこに意味はない。上司はもう少し質問の幅を狭くしてあげると、うまくコミュニケートできるという。

タイプを診断できる簡易テストも用意されていて、自身がどのタイプなのかを理解してから本を読みすすめると、面白さは倍増する(その分、自身の失敗や、気づいていなかったコミュニケーションミスがわかってしまって、一瞬オロオロしてしまうのだが…)。

とても面白い一冊である。それは、読み進めていくと、数多くの人の顔が思い浮かぶからだろう。「ああ、あの人に言ったあの一言は、彼には逆効果だったんだなぁ」「そういえば、彼女とはシックリコミュニケーションが取れないと思ったら、なるほど!」と、しみじみ実感することになるのだ。

本書は、約3時間の研修を実施するという想定で書かれてある。したがって短時間で読むことが出来、さらに、平易な文章が、その理解を十分に助けてくれている。少しでも、対人関係に悩んでいるとしたならば、まずはこの本を読んでみるとよい。目からウロコが落ちるのは、間違いないだろう。