めざせ!レインメーカー

【著者】ジェフリー・J・フォックス
【監修】金井壽宏【訳者】馬場先澄子【出版社】万来舎
【発刊年月】2001年07月17日【本体価格】1,300円
【ページ数】166p【ISBN】4-901221-05-1

コラム24「聞くことを恥じない」……営業員のやり方を顧客に批判させてごらんなさい。「大事なことはちっとも質問してくれない」というのが、もっもと多い意見でしょう。(中略)ろくろく質問しない営業員がなぜそんなにも多いのでしょう。
本書 83p より抜粋

最近噛んで含めるように易しく、しかもそんなところまで!というところまで、懇切丁寧にかかれたビジネスハウツー書が増えている。何人かに訪ねてみると、「仕事に関する適切なアドバイスをしてくれる上司や先輩がいなくなっている」という、ビジネス現場の変化に影響を受けているのではないか?と言うことだった。

世の中の流れの速さに、管理職クラスの今まで培ってきたビジネスノウハウが通用しない、また、適切なアドバイスが出来そうな先輩たちは、自らの業務が忙しく、とても後進を育てている余裕はない。そんな中、今回ご紹介するような類の本が、求められているのだろう。そう、本書は「よく出来る(でもちょっと小うるさい)先輩」のような本である。

レインメーカーとは、本来は「雨を降らす呪術師」のこと。実りの雨をもたらす彼らは、集団の中で高い地位を与えられていました。転じて、現代では「所属する組織に一定の利益をもたらす人」のことを、そう呼ぶようになっている。顧客が落とす金=雨…ということなのだ。そのレインメーカーになるためのテクニックが、前述のとおり「懇切丁寧」に書かれている。

書かれている内容にそれほど目新しいことはない。顧客へのサービスを充実させるテクニック、顧客を購買行動にいざなうためのコツとツボ、ビジネスリスクを最大限に回避するために注意しなければいけないことなどが、あらゆる角度から紹介されている。「わかっているよ!そんなことは!」というモノも決して少なくない。

例えば、「口にものを入れたまましゃべらない」というコラムがある。要は「礼儀を知らなければ客は逃げてしまいますよ」と言うことなのだが…当たり前だろうと思わず失笑してしまう。さらに、「営業先ではコーヒーを飲むな」というコラムに至っては、コーヒーを何時こぼしてしまうかもわからない、そのときにトラブルが起きるかもしれない、ということなのだが…。

では、何故本書をお勧めするのか。実は、「当たり前」のことですら出来ていないビジネスパーソンが、意外に多いからだ。自分は大丈夫と思っていても、レインメーカーになりそこなっているケースは良くある。例えば、商談中にかかってきた携帯電話に出る貴方!その行動は、顧客の心を離しているんですよ!心当たりのあるヒトは、ぜひ書店で手にとって見て欲しい。