なぜこの人ばかりが出世するのか
著者】ローラ・バーマン・フォートガング【訳者】西村美由起
【出版社】KKベストセラーズ
【発刊年月】2002年05月15日【本体価格】1,300円
【ページ数】271p【ISBN】4-584-18671-5
あなたがトップをめざすことを妨げているものは何でしょう。私はこれまでのクライアントから判断するかぎり、仕事と人生で克服しなければならないハードルは九つあります。
本文 25p より 抜粋
自分とそれほど能力に差があるとは思えないのに、なぜか周囲の評価が高い同期が、あなたの周りにはいないだろうか。また日ごろから、自分にはもっと力があるはずなのに、それが発揮できていない、また、力を発揮する場所が与えられていないと悩んではいないだろうか。
本書は自分自身の仕事(とそれに関するすべてのこと)の現実を見つめなおして、考える理想に近づくことが出来ない理由を探ることで、なりたい自分になる方法をレクチャーしてくれている。自分を変えて、潜在能力を解き放つのが、本書の目的なのだ。
まず、自分の理想像がわかっているか?という投げかけで、自分の価値観を見つけ出すことの大切さと、自身の(さまざまな意味での)実現を妨げているなにか(それはいろいろと提示されている)をクリアするアクションを呼びかける。
面白いのは、アメリカの本には珍しく、本書で提示しているさまざまな目標ををやり遂げるためには、根性が必要なんだ!と言い切っている点かもしれない。弱音を吐かず歯を食いしばって(正しいベクトルに向かって)頑張ることこそが、成功の道なんだと力説している。
「人生これからなのに前に進む道が見えない」「コマネズミのように働いて燃え尽きそう」「他にやりたいことがあるのにできない」「どうすれば殻を突き破って頭角を現せるのか」「独立・起業して成功したい」「目先の売り上げばかりに振り回されている」「実力はあるのに発揮する場所がない」…
目次から拾い上げた本書の内容である。見ればわかるが、仕事に就いたばかりの新入社員、悩みが多すぎる中間管理職、独立を意識しだしたアントレプレナーまで、幅広い(そして一見相反する立場の)人たちに対して役に立つようになっている。
メールの返事を早く処理する、仕事をすべて書き出して優先順位をつける、自分に期待して、そして投資して、グレードを上げるなど…。ここに書かれていることは、本当に「当たり前」のことが多い。しかし、正直言って、その当たり前のことができないのが、また私たちでもある。
本書は噛んで含めるように繰り返し大切なことを教えてくれている。それこそ、挫けそうになる私たちを叱咤激励するコーチのように。なりたい自分に近づいている、そんな手ごたえがない人にとって、本書は役立つ一冊になるに違いない。
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