気がつくと机がぐちゃぐちゃになっているあなたへ

【著者】リズ・ダベンポート【訳者】平石律子【出版社】草思社
【発刊年月】2002年09月12日
【本体価格】1,300円【ページ数】222p【ISBN】4-7942-1146-5

平均的なビジネスマンは探し物をするためだけに1年間に150時間を浪費 している。ということは、探し物をせずにすめば、毎年ほぼ1カ月分の時間 が浮く計算になる。そうなったら、いまよりどれほど多くの休暇が取れるか 考えてみて欲しい。
本文腰帯より抜粋

突然だが、あなたの机の上は、きれいに整理整頓された状態だろうか?自信を持って「yes」と答えることの出来る人は、とても少ないはすだ。そう、たいていのビジネスパーソンのデスクトップは、程度の差こそあれ、とんでもない惨状であることは間違いない。

本書には、開けるのも恐ろしいような引き出し、モニターや電話機に貼られたいつの要件かわからないポスト・イットの短冊、崩壊寸前の紙類でできた地層を、机の上から一掃し、働くために最適なスペースを作り出すためのノウハウを、事細かに提供している。

まず本書では、コックピット・デスクを作ることを勧めている。最も頻繁に使う道具を手元において、書類の置き場所も、その役割に応じてきちんと定めておくものだ。見ないでも、必要だと思えば自然と手が動いて取ることが出来る、そんなスペース作りを目指すというのだ。

そのためにはまず、整理をするための「空きスペース」を作ることを指示される。私たちが整理できない原因を「(何か強力なきっかけがない限り)ファイルや引き出しや本棚の中身を一切捨てようとしない」からだと、看破する。いきなり耳が痛い方も多いだろう。そう、まず捨てるのである。

「6カ月以上保存しているものの95パーセントは、じつはゴミだ」という視点で、今まで溜め込んでいたものをドンドンと整理していく。と同時に、使いやすいように書類を分類整理していくのだが、書類の山にうんざりしないようにと警告されている。しかし、うんざりなんてとんでもない!

本題に入る前の序章を読み進めているに過ぎないのに、既に書類を捨てることによる「爽快感」を目の当たりにしているような気がする。準備ステップの段階で、軽やかなデスクを作りたい!という衝動に駆られてしまう(事実私は机をスッキリと整理してしまった)。

先ほど述べた「コックピット・デスク」のほか、要件の出入りを整理するための「管制塔」を作ること、さらには、行動計画の優先順位のつけ方、片付けるタイミングなど、本書は実に細部にまでノウハウを張り巡らせている。ぜひ、手にとって、その「お役立ち感」を確認してみて欲しい。

「机の周辺を徹底的に使いやすいように整理する」本書にはそれ以外のことは書かれていない。しかし、そのことに関してはまさに決定版だ。机の上が「きたない」と感じでいるあなたには、福音の一冊だろう。