1日を26時間にする、最強の時間活用術
【著者】ヴィンス・パネラ【訳者】楡井浩一【発行所】PHP研究所
【発刊年月】2002年10月21日
【本体価格】1,400円【ページ数】275p【ISBN】4-569-62452-9
この5分間の使い方で、仕事と成績が飛び抜ける。自分をコントロールできれば、時間をコントロールできる。
本書 腰帯 より抜粋
世の中のすべての人にとって、もっとも平等なものは「1日の時間は24時間であること」だと、よく言われる。しかし、本書のタイトルはどうだ!1日の時間が2時間も増やせるとは…。日ごろから時間に追われているビジネスパーソンにとって、こんな嬉しいことは、ないはずだ。
まず最初にこんな例を挙げる。30分のテレビ番組では、10分間はCM。あなたはその時間をどのように使うか、ツボなのはそこだと。将来の目標を達成するために、時間の使い方で困っている人はかなり多いと。本書は、簡単かつ誰にでも利用できる手法で、時間を有効に使う技術を伝授する。
本書では、終始、5分間の大切さを強調している。毎日無駄に過している時間があったら、自分の目標に向かって、24時間のうち5分間だけそのための努力にあてれば、将来は全く異なる成果を生み出せる、というのだ。なるほど、それは最もな話。しかし、実際に5分くらいで何が変わるのか?
5分だからこそ、努力することなく長く続けられ、長く続けられるからこそまとまった成果を出すことが出来る、と本書は説く。語学の勉強、楽器演奏の習得、新しい興味ある分野の勉強…5分で出来ることは計り知れない。当然、日常業務の改善だって、ある程度は可能なのだ。
毎日の5分によって、0.5%しか改善できないとしても、1年では300%、2年で1000%以上の改善となると、筆者は力説する。数字のレトリックに過ぎないのだが、なんとなく「力」が沸いてくる感じがする。ああ、今日からでも、その「5分」を大切にして頑張ろうと。
さらに、本書では、普段の仕事における「時間をむだにする要素」を13項目上げ、それを回避することを提唱している。集中力を乱され、時間を浪費する要素、例えば、同僚に話し掛けられる、仕事を振られる、電話、電子メールなど…。自分の時間を増やすには、これらを縮小すべきだという。
自分は今、何をすべきか。常に問いかける。これを心がけるだけで、仕事の段取り、効率がぐんと上がる。目標を明確化することにより、無駄を省けるし、短時間でミッションを終えることができるという。
その「容易そう」だけど「意外と難しい」ことを、実行するためのノウハウが、本書には詰まっている。呼吸法や睡眠の大切さを説明する項目もあり、読んでいて、いろんな意味で楽しい1冊だ。
「時間がない」と言い訳するのは簡単だけれども、本書を読み進めると、時間を「浪費している」という事実を、改めて認識できる。そして、目標を達成するためには、やはり「意欲」が根幹にあるのだ、と、深く考えさせられるはずだ。時間について悩んでいるなら、必読だろう。
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