あなたを危機から救う 一分間謝罪法
【著者】ケン・ブランチャード&マーグレット・マクブライド
【著者】松本剛史【発行所】扶桑社【発行年月】2003年01月30日
【本体価格】933円【ページ数】142p【ISBN】4-594-03852-2
若者は、「一分間謝罪法」を学ぶ。それは単に謝るだけではない。悪化したあらゆる状況を好転させ、あなたを危機から救う、すばらしい知恵が秘められていた!
本書 見返し より抜粋
物語は、ある「若者」が勤務する会社の取締役会から始まる。そこで社長が思わぬ失態を演じる。重役たちから経営について詰問を浴びせられ、社長が逆上してしまうという最悪のケース。
翌週の火曜日までに重役たちの信頼を回復するように、社長は議長から言い渡される。社長のアシスタントである「若者」は、会社の危機を感じ、解決法を探索すべく週末旅に出ることを決心する。<一分間マネジャー>に会うために…。なかなかドラマチックなオープニングである。
事の次第を知った<一分間マネジャー>は、自らの編み出したメソッド「一分間謝罪法」を若者に伝授する。その謝罪法とは、とてもシンプルなものだった。「降伏し、誠実になる」ことだという。自分のミスを素直に受け止めて、償い、今後の決意を示し、行動することだと、実例を挙げて教える。
本書を読み進めると、そもそも「降伏し、誠実になる」などという言葉そのものを理解していたつもりでも、多くの人は実践できていないのでは!?と気付くことになるだろう。中途半端なプライドや保身が邪魔をし、100%正直に問題に取り組むことが、難しいことだと再認識することになる。
自分が正直であることを示すことで「降伏」し、誠実であることは、“有言実行”で証明する。つまり<一分間謝罪法>は申し訳ないという気持ちを込めた単なる「謝罪」ではなく、素早く実践に移す「行動」を伴うことが必須条件になるのだという。
そう「スミマセン」は単なる形式的な挨拶にすぎない。ミスを犯した状況を好転させるには対人心理を考慮し、論理的整合性で解決できるという。
従来のトップダウン型の組織形態は古びてきた。上からの命令で動かすというよりも、若手社員に仕事を「依頼」する、という形態にシフトしている。上司と部下との関係をより良いものにするには、ミスした上司が謝ることも必要なことだと納得できる。自己中心的リーダーでは部下はついてこない。
物語の最後は、<一分間謝罪法>を身につけた「若者」が会社に戻り、社長に効果的な解決手段を伝授する。そして再び取締役会が始まる…。
本書で紹介する<一分間謝罪法>は、多くのリーダーが活用すべきだが、部下もこれを活用することで、よりよい結果を享受できる、としている。「謝るのが苦手」な人には、かなりオススメの一冊だろう。
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