アイデア×アイデア

【著者】百式管理人 田口元【発行】英知出版
【発行年月】2004年02月13日 【本体価格】1,400円
【ページ数】223p 【ISBN】4-901234-35-8 C0030

走って逃げる以外の道
通報を自動化する
移行をスムーズに
増え続けるデータの関連性

本書 目次 より抜粋

新商品の寿命が短くなったといわれる。新商品がドンドン出てくる時代に、新しい発想というのは一つのカギになっている。人と違うことを考えたり、既存のアイデアを組み合わせたりして、また新しい価値を創り出す時代。生産者にとっては面白い状況であるし、また厳しい状況でもあるだろう。

アイデアは、意外なキッカケから生まれることが多い。人との会話から…、動物の行動を見ているうちに…、という具合に。だがそれに気づける人とは常に頭の上にアンテナを立てている人なのだ。何も意識せずに生活していても決して新しい発想は出てこない。本書を読むと、そう思えて仕方がない。

面白いウェブブサイトがある。ユニークな海外のビジネスアイデアを紹介する「百式」というサイトだ。奇抜なアイデアから、思わず膝を打つようなアイデアまでいろいろ紹介されていてかなり楽しい。この人気サイトの管理人である著者が厳選した100例を、本書では掲載している。

実際、冒頭から度肝を抜く内容だ。アイデア001『不審な人につかまれると電流が流れるジャケット』。タイトルだけ見てもかなり魅力的。これは女性が自衛のために着るものであるらしいが、ただのジャケットではなく、人につかまれると軽い電流を流してくれる機能がついているようだ。

微弱な電流を流すことで、相手が驚いているスキに逃げられるというのだ。これを着て道を歩けるかどうかというファッション的な問題は甚だ疑問だがこの発想は素晴らしい。危険を回避するために、単純に走って逃げる体力勝負以外の選択肢を与えてくれた。実際に販売予定だというから面白い。

どうだろう、1つ目のアイデアだけみても、次のアイデアが気になりドンドン読みたくなるではないか。『銃声を感知して瞬時に位置を割り出し、通報してくれるシステム』『おならの音と臭いを吸収してくれるマット』『カプセル型の使い捨て胃カメラ』など次から次へと新しい発想が紹介される。

写真付きで面白く解説してくれるので読んでいて飽きない。さらに、紹介される製品やサービスを提供する会社のアドレスが載っているため、気になるモノがあったら直接調べられるのが嬉しい。

大事なのは、紹介されるオモシロ製品やサービスそのものではなく、この発想を何かに生かせないか、どうにか展開できないかと自身に問うことだ。世界中のアイデアを見て、広い視野で“発想する”トレーニングをしてみてはいかがだろうか。