日本語の作文技術

【著者】本多勝一 【出版社】朝日文庫 【発刊年月】1999年06月01日30刷
【本体価格】540円 【ページ数】 342P 【ISBN】4-02-260808-0

その意味での「事実的」あるいは「実用的」な文章のための作文技術を考えるにさいして、目的はただひとつ、読む側にとってわかりやすい文章を書くこと、これだけである。
同書 なぜ作文の「技術」なのか より

ビジネス環境に電子化の波が飲み込まれたとしても、仕事に必要な基本的な技術とは、今でも「読み・書き・算盤」ではないのだろうか。大量のデータを処理する、様々なドキュメントを作成する、さらに、電子計算機を自在に操ることも要求されている。これから3回にわたり、現代の「読み・書き・算盤」の技術を向上させる書籍を紹介したい。第1回は「書く技術をアップする」書籍を。

文章を書くことは「読む側にとってわかりやすい文章を書くこと」という1点に絞り、書くという行為を、技術としてまとめている。読者の中には、文章作成が苦手な人も多いだろう。しかし、書く技術を身につけることは、確実にキャリアアップにつながるはずだ。仕事上で、わかりやすい 文章を書く能力が、有利な武器であることは、想像に難くない。

句読点の打ち方、助詞の使い方、段落や文章のリズム。どれも学校で習った記憶はあるが、忘れてしまっている「技術」だ。それらを、例を挙げながら、丁寧に解説している。タイトルに技術と謳うだけあり、実に機能的な構成になっている書籍だ。著者は、文章があまり上手くなかったらしい。だからこそ、どうすれば良い文章が書けるかということを検証し、スキルに昇華させることが出来たのだろう。

本書の上手な利用法。まず、文章を書く際の、技術的なことをおさらいし、そのあと、文章のトーンや、リズムなど、文章の「旨味」を身につける、という順序で学習すると良い。見違えるほど、自らが書く文章がわかりやすくなるはずだ。その効果を期待して、読んでみて欲しい。

仕事文の書き方(高橋昭男著/岩波新書/630円+税)は、新書で珍しい横書き。レポートなどの「仕事文」に、いかに説得力を持たせるかという視点で書かれている。論文の書き方(清水幾太郎著/岩波新書/640円+

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