ぼくはこんな本を読んできた
【著者】立花隆 【出版社】文藝春秋 【発刊年月】1995年12月20日
【本体価格】1456円 【ページ数】 311P 【ISBN】4-16-351080-X
金を惜しまず本を買え。本が高くなったといわれるが、基本的に本は安い。一冊の本に含まれている情報を他の手段で入手しようと思ったら、その何十倍、何百倍のコストがかかる。
同書「実戦」に役立つ十四ヵ条 より
仕事を進める上で、正確に資料を読むことが出来る、と自信を持って言えますか。「もちろん」といえる人は、少ないのではないだろうか。それ以上に、読むという行為の難しさを、認識している人は少ないのでは?資料や書籍を読むことが難しいのは、得た情報を活用する、という最終目的地までのプロセスが、理解できていないためだ。今回は、活用するための知識を身につけるための読書法を会得したい、そんな人向けの書籍を。
著者はジャーナリストで学者や研究者ではない。得意な分野はあるが、その道のプロとは違うのだ。しかし、専門家も目を見張るその仕事の秘密は、読書法にある。著者の仕事の進め方とは、ある分野について、膨大な読書によって学習、予備知識を持って、専門家に会い知識を深め、得たものを著作として発表している。
まずは読書。それがすべてのベースになっている。これは、仕事に必要な情報を、書籍やウェブなどから入手、さらに周辺から情報収集した上で、業務に活かすという、スキルの高いビジネスマンの情報活用法と、よく似ている。著者の読書法-知っておいて損はないノウハウだろう。
著者の読書法とは、1.まず金を使う-大金を使うことで、情報を一度に集めてしまうと同時に、投資したという気持ちを持つことで、そのテーマを投げ出さないようにする、という具体例からスタートする。以下、大型書店をはしごする、古典的入門書から名著へ読み進める、など。実に使えるノウハウが、「体験的独学の方法」という、わずか16ページのコラムに書かれている。これに、引用した「実戦」に役立つ十四ヵ条(わずか3ページ)の二つを読むために、この書籍を求めても損はない。
『読み書きの技法』(小河原誠著/ちくま新書/660円+税)が面白い。良い文章を書くための、正確な読み方というノウハウをまとめている。具体的な例が豊富で、役立つ。併せてぜひどうぞ。
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