リーディング・ザ・レボリューション
【著者】ゲイリー・ハメル【訳者】鈴木主税・福嶋俊造
【出版社】日本経済新聞社【発刊年月】2001年01月25日
【本体価格】2,200円【ページ数】423p【ISBN】4-532-14881-2
慣れ親しんでいるが機能しないビジネス・モデルと、斬新ではあるが試されていないビジネス・コンセプトの狭間にいる個人は、次のような不安を感じている。長年培ってきた技術と人間関係は、新しい枠組みの中でも通用するのだろうか。どの程度まで過去を断ち切らなければならないのか。新しい世界に適応していくためには、どれほどの努力が必要なのか。
本書 330p より抜粋
変革が叫ばれだして久しい。今、変わるということがまるでブームのようである。しかし、引用部分を読めばわかるが、今までのことを、さあ変える、と言っても、それはとても難しいことである。変化を促すためのモチベーションとなるもの…本書には、新しい世界へと飛び出すための、価値ある理想が詰め込まれている。
本書では「企業革命家」になることを勧めている。自分の会社を変えたい、変えないと未来がない、と考えているビジネスパーソンであれば、誰もがこの本を読むべきなのだと。
ビジネス社会では、手放しでの進歩が終わったと同時に、イノベーションの時代が登場し、そのスピードが、今までの企業の現状維持に必要な「囲い」をなぎ倒してしまっている。そんな時代に必要な人材は、企業革命家なのだと、その実践すべきノウハウが書かれているのだ。
とは言っても、取り立てて難しいことが書いてあるわけではない。現状をよく分析し、理解をした上で、先を見通し、クリエイティビティの高い施策を実施しなさい、ということだけである。シンプルではあるが、なかなか実行できないことでもある。自分自身の変革のテクニックはもちろん、他人や会社までを、上手く巻き込むためのノウハウも、書き込まれている。
類書との決定的な違いは、ビジネスの現場から得た豊富な事例をもとに、セオリーを紹介しているところだろう。実務家としての視点で書かれたものであるから、リアルで実用に耐えうる内容になっている。また、具体的に何をすれば良いのか、が、きちんと書かれている。これなら、新入社員から中間管理職まで、誰が読んでも役に立つことは、間違いないだろう。
なお、この本、ビジネス書にしては異例の「デザインを意識」した紙面になっている。従来のビジネス本は、単に文字の羅列と、無味乾燥なデータを割付ただけにすぎなかったが、本書は、印象的なビジュアルを随所に盛り込んでいる。このあたりも、なかなか今までにはなかった本、と付け加えておきたい。少し前の本ですが、ぜひご一読を。
![転職、派遣、アルバイトまで!求人メルマガ [en]キャリアニュース](http://columnjob.en-careernews.com/images/en_logo.gif)
