シーマン語録-現代人への185の賢言

【言】シーマン【編者】斉藤由多加【出版社】ダイヤモンド社
【発刊年月】2001年11月08日【本体価格】1,000円
【ページ数】224p【ISBN】4-47870237-3

「ボーナス」が必ず出ると思われてるこの国の文化が幸せすぎるんだよな。
(今年はボーナスに不満がある、と答えたサラリーマンに対して)
本書 9p より抜粋

シーマン?という方でも、顔は人間でカラダは魚と言う、妙に小生意気(とつい思ってしまう)な毒舌を吐く、不思議な生き物をモチーフにしたテレビゲームのコマーシャルは目にしたことがあるだろう。あれである。シーマンとは、古代エジプトの時代から伝説として語り継がれてきた生き物(と本書ではなっている)こと(らしい)。

もともと「シーマン」というゲームは、画面の向こうにいるシーマンと、プレーヤーが会話できるところに「ミソ」がある。本書は、その会話(?)の中で生まれた、その妙な生き物からの名言集・・・?みたいなものだ(上手く説明できない…)たぶん。

なんだゲームか!と侮らない方が良い。この本、只モノではないのだ。シーマンからの言葉の贈り物は、仕事/職場編に始まって、事業/経営編、出会い/恋愛編、人間関係編、水商売/ホステス編と多岐に渡る。腰帯に「人生に迷ったときに開く本-現代人を覚醒させるヒントがある」と銘打つだけあって、目からうろこの言葉が満載なのだ。

例えば、今の会社を辞めようと考えている…とシーマンに告白した中年サラリーマンは、「多くの人が、転職することで自分自身の価値を確認したいって、思っているみたい。」と返されてしまう。あっ、読者の皆さんは、今ドキッとしなかっただろうか?

また、キャリアウーマンを目指すとシーマンに宣言したOLに対して、「人生の勝者っていうものは、なんだと思う?俺は、楽しんだもん勝ちだと思うね。」と本質を突き、時間にルーズなことについて「時間どおりじゃなくても、早く来るヤツは、ルーズって言わないもんな。」と驚愕の定義を導き出してしまう。ウーンと思わす唸ってしまう。

さらに、嫌な仕事をしないと言った社会人には、「そもそも人がしたくないようなことだから仕事って呼ぶんだ。だれもがしたいことは快楽っていうんだ。」と喝破する。一ページに一言。サクサクと、しかしつい、かみ締めながら読んでしまう。何故だろう。

ここに収録されている言葉は、一読して「わかっているヨ!そんなこと!」というものが多い。しかし、よく読み返してみればわかる。本当にわかっていたことなのか?いつもそう思っているのか?自分に今足りなかった視座視点は何か、シーマンは警告してくれている…様な気がする。まずは書店で手にとって見て欲しい。買いたくなるはずだから。