ビッグ・ファット・キャットの世界一簡単な英語の本
【著者】向山淳子+向山貴彦【出版社】幻冬舎
【発刊年月】2001年12月20日【本体価格】1,300円
【ページ数】171p【ISBN】4-344-00140-0
今回、この本を書くにあたって、英語に触れてきた半世紀の経験から、日本 国内でもっとも有効と思われる英語の勉強法を整理してみました。(中略) 本書が一冊で英語のすべてがわかるといった本ではなく、英語の世界に足を 踏み入れ、実践の中で英語を学んでいくことを前提とした「準備の書」だからです。
本書 はじめに より抜粋
今書店を賑わせている注目の一冊である。ちょっとかわいらしい「猫」とともに、キュートな表紙をご覧になった方もあるだろう。あの本のことだ。昨年末に発売された同時に話題となり、今売れに売れている。現在、書評担当者の私の手元にある本は、2002年1月5日発行のもので第4刷となっているのだ。これは凄い勢いである!
山口県下関市の梅光学院という小ぢんまりとした大学で教鞭をとる筆者は、自らの若い時の体験と(詳しくは書きませんがなかなかドラマチックなようです)述べ千人以上の学生をアメリカに正規の留学生として送り出してきた試行錯誤の中から、地道ではあるけれども、初心者から中級者を対象にした「日本国内でもっとも有効と思われる英語の勉強法」を生み出した。
その内容は至ってシンプル。英語は「簡単な言語」であると認識すること。英語は人間の「思考の順番と同じく言葉が並べられる」こと。英語は英語であって「英会話やヒアリングといったジャンルは存在しないという」こと。唯一の上達法は「たくさん英語を読む」こと。それだけのことで、日本人が苦手としている「英語」が上達するのだという。
英語で書かれた文章をそれこそ「浴びるほど」読むことによって、覚えたという記憶すらない「無意識の記憶」をまずは作り出す。その土台を作らない限り、言葉は身に付かないのだと筆者は言う。意識して思い出さなければならない記憶なんて、人間の思考スピードやしゃべる速度についていけないハズだからと、日本語なら至極当然と思えることが、本書には書かれている。
考えれば実にその通りだ。日本人の子供は流暢に日本語を話すが、話している内容はたわいもない。ビジネスに必要な内容が話せるわけがないのだ。ビジネスパーソンは、日ごろから様々な情報に「接し続けている」からこそ、そのような「仕事に必要な会話」が出来るようになるのだから。脳の固まった「大人」なら、なおのこと「論理的」に学ぶことが、必要と思われる。
本文中にたくさん添えられた、英語の構造を示すための図版類がとても素晴らしいほか、難しい文法用語は一切排除してあるなど、この本には、紹介し切れなかった素晴らしい点がある。少しでも英語に不安を持っている人は、ぜひ手にとって見ることをお勧めする。これならわかる、ぜひ英語を勉強しよう!と思うこと請け合いである。イチオシ!
![転職、派遣、アルバイトまで!求人メルマガ [en]キャリアニュース](http://columnjob.en-careernews.com/images/en_logo.gif)
