事業企画書の作り方
【著者】野口吉昭+HRインスティテュート
【出版社】ダイヤモンド社【発刊年月】2001年09月28日
【本体価格】1,800円【ページ数】314p【ISBN】4-478-37380-9
将来のビジョンを共有するには、数字だけではとっつきにくい。いったいどうなっているのか、が見えてこない。イメージが沸かない。という人もいるはずだ。そこで、わかりやすくイメージを共有するために、定性目標を設定する。
本文 136p より 抜粋
仕事上の、何か新しいアイデア(=少なくとも自分自身では画期的なものだと思っている)を思いついたとする。どう考えてもビジネスとして成立しそうだ…社内ベンチャーに応募する、あるいは起業して一山当てようとして、あなたはそのアイデアを形にするためのノウハウを持っているだろうか?
本書はそんな「やりたいことを実現する」ための必修スキルを、企画立案からリスクマネジメントにいたるまで、そのプロセスにしたがって、細かいステップを踏みながら紹介している。効率的にビジネスプランをまとめる方法がギッシリと詰まっているのだ。
まず、ビジネステーマを考える技法として、インターネットの徹底活用を紹介することから始まる(本書はできる限りのことをインターネット利用によって片付けることをテーマとしている=ただし1年前の本なので若干古い記述も見られる)。これはとても嬉しい着眼点である。
潤沢な予算が与えられ、数々のリソースにあたりながら、大規模に作業が出来る環境があればよいが、ほとんどのビジネスパーソンは、自身がそのような立場にはないだろう。自分で思いついたプランをカタチにするための、その手弁当的な作業プロセスにおいて、インターネットを使いこなすことは、とても大きな「鍵」になってくるからだ。
以下、テーマ決めが済んだら、ネットでの市場調査の方法、ビジネスミッションやビジョンの決定技法、ビジネスモデル構築や資金調達の方法、さらには事業収支シミュレーションまで、48のステップに細分化され、それぞれノウハウが紹介されている。
また本書は、視点を変えれば、読み物としても面白い。例えば、考えたアイデアをビジネスモデル特許にするためのプロセスが紹介されている。ネット上で特許検索をし、特許申請のプロセスを紹介するとともに、見ておくべきインターネットのサイトも紹介している。パラパラと興味深いワードを拾って読むだけでも、なんとなくビジネス体力がつく、そんな感じなのだ。
自分は事業企画や起業に縁遠いから…と思われている方も、本書にはぜひ目を通しておくべきだ。ここに書かれている情報の収集から加工までのテクニックは、ビジネスパーソンとして、ぜひとも身に付けておきたいことばかりだからだ。引用にあるように文章はやわらかく、内容も噛み砕かれてわかりやすくなっている。まずは書店で手にとって見ることをお勧めする。
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