副業生活のすすめ
【著者】川村亮 【発行】かんき出版
【発行年月】2003年04月21日 【本体価格】1,400円
【ページ数】219p 【ISBN】4-7612-6087-4
副業は、本業では得られなかった世界を見せてくれるものであり、本業ではできなかったことを実現させてくれるものでもあります。副業で得た体験や知識は、あなたの人生を豊かにしてくれます。
本書 4P より抜粋
あなたは、自分の会社がこの先ずっと安泰だと信じてはいないだろう。なぜなら、この先、何が起こるか想像ができないからだ。ちょっとした大企業でさえ、吸収や合併を交え、生き残りに必死なのだ。減量経営で、いつ自分の身に降り掛かるやもしれない「リストラ」の文字・・・。
そんな状況だからこそ、本書で紹介する「副業」という概念を頭に入れておくとよいかも知れない。本業がうまくいかなくなった時、副業が順調ならその分不安も少なくなる。何より好きなことをできるのが、副業の醍醐味だろう。失敗しても副業は副業。本業を軸にして働けばいいのだという。
著者が主張する副業のポイントは、働き過ぎないこと、収入をあてにし過ぎないこと、会社にバレないこと。そして、安易にサラリーマンを辞めようとしないことだ。本書では各ポイントの詳細を解説しているが、サラリーマンであることの特権を、堅く保持することを強く推薦している。
サラリーマンのメリットとは、給料という定収があること。金銭面で長期的な計画を立てられる。しかし、副業は成功した分収入は増えるが、万が一病気などで入院でもしたら、事態は急変する。つまり、定収や休職手当、労災など特権を享受できるサラリーマンを辞める必要はないということだ。
ゲーム感覚で、好きな仕事を楽しむ副業と、核となる本業を上手く使い分ける。このバランスを守り、建設的で豊かな社会生活を送ろう、というのが本書の幹なのだ。
しかし、本書の“ツボ”は意外なところにあった・・・。
副業生活の「内緒話し」的な要素も実に充実していたのだ。会社にバレないための副業パートナーの選び方や、住民税の納付方法、取引先の選定、顧客の管理方法など、著者の実体験に基づいて、リアルに解説してくれている。
特に、副業を始めるサラリーマンの多くが悩む「確定申告」については、丁寧にポイントを押さえてくれている。副業所得のあった通知が、会社に届かないようにする方法や、夫婦で事業を展開する時、配偶者特別控除を意識した入金方法の分け方など、かなり突っ込んだ内容も網羅している。
本書を機会に、1ヶ月分の飲み代やタバコ代を稼ぐ程度の、軽い“ノリ”で副業を考えてみてはいかがだろうか。社内にいては経験できない出会いや、知見を広めることができるだろう。本書は「人生をより豊かなものにする」方法として、副業を提案する。オススメの一冊だ。
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