理想のわたしになる!最強のセルフプロデュース術

【著者】シェリル・リチャードソン【出版社】きこ書房
【発刊年月】2001年09月30日【本体価格】1,400円
【ページ数】260p【ISBN】4-87771-075-2

人生イコール仕事ではありません。「やるべきことリスト」の一番上に自分自身を据え、徹底したセルフケア(自己管理)を実践して、良質な生活を送るための強固な基盤をつくりましょう。
本書 第1章 コーチング覚書 より抜粋

一昔前にビジネスマンの間では「自分探し」なるキーワードが流行した。自分らしい生き方とは何だろう、本当の自分はどんな人間なんだろう。仕事だけが人生じゃないさ…的なワードが盛んに叫ばれたりもした。しかし、今はどうだろう。未曾有図の不景気の中で、そんな余裕はないといった感じか。

しかし、こんな世の中だからこそ、思い通りに生きたいと願って、自分なりの「幸せ」を追求すべきではないのか…。今週紹介する本は、そんな幸せを追求する人たちの生活改善に力を貸してきた、コーチングの第一人者が筆者である。今のままではいけない、と考える人には最適の一冊なのだ。

本書が提案するセルフプロデュースのポイントは7つ。「自分本位になること」「優先事項を整理すること」「自身が消耗している原因を突き止めること」「経済状態を健全なものにすること」「自身のエネルギー源を見直すこと」「心の通い合う仲間をつくること」「精神的な幸福を尊重すること」

どれも至極当たり前のことのように思える。だが、自身を振り返ってよく考えてみるとわかる。どのポイントも、実際には出来ていないことが多いはずだ。どうして自分は、その判りきったことが出来ないのだろうか。その答えを解く鍵は「正面から向き合う」というキーワードにある。

要は、セルフプロデュースをするためのポイントを実行するべきだということは、十分にわかっている。しかし、それが出来ない。出来ない理由もわかっている。だが、理由を発生させる原因まで突き詰めていない。ここに問題点があるのだ。本書を読めば、そのことが実にクリアに理解できる。

例えば、心が穏やかではない理由は、スケジュールが多忙でゆとりがないからである。とは判っている。しかし、何故スケジュールが多忙になるのか、どうしたら多忙な毎日から解放されるのか、理由を発生させている原因にまで、思いを至らせることは少ない。だが、ここを乗り越えなくては…。

本書は、その原因を探し出し(受けたことはないが)これがコーチングか!と思わせる内容で、解決するためのプロセスを、懇切丁寧に解説する。本書からの問いかけ(たくさんあります)に、ノートを取りながら(これはやったほうが良いです)答えていくと、今の自分に何が必要なのか、コーチしてくれると言うわけなのだ。これは読むしかないだろう。必読!