仕事力ー月曜の朝が待ちどおしくなる4つのステップ
【著者】ダイアン・トレイシー【訳者】島村浩子
【発行所】アーティストハウスパブリッシャーズ【発売】角川書店
【発行年月】2002年7月7日【本体価格】1,400円
【ページ数】238p【ISBN】4-04-898085-8
仕事上の問題のなかには、プライベートで遭遇した問題と似たものがあったのです。会社や組織は人生の縮図に過ぎません。そこで出会う問題を解決できなければ、おそらく人生のほかの部分で出会う問題もなかなか解決できないはずです。
本書 10P より抜粋
仕事と人生の充実度は密接に関係するものだろう。仕事が安定することによって、生活にリズムをつくり出すことは、言うまでもない。仕事がうまくいかなければ、同時に自分の生き方にも不安を抱くようになる。本書のタイトル=「仕事力」とは「生活力」とも、換言できるかもしれない。
本書では、仕事が原因で悩みを抱える8人を救出すべく、「キャリア・エンパワーメントのための4つのステップ」という、簡明かつ論理的な手法を提示する。そして、8人が各々の問題を解消するために起こした行動を、追っていく構成になっている。具体的でとてもわかりやすい。
例として、ある35歳の女性が陥った状況をあげている。仕事ではある程度成功を収め、衣食住も社会人の平均レベルを超えていた。しかし、帰って寝るだけの家、ボロボロになった自分の身体を、ふと顧みる。そして、健全な人間関係、健康な身体を取り戻そうと、行動を起こし始める。
まずは「問題の明確化」「前向きなビジョン」「感情の理解」「自分本位の選択」という4つのステップから、とるべきアクションを見つけ出し、そして実践する。彼女の例だと、まず、仕事に費やす一日の時間を削減することから始めるのだ。
それは、彼女にとってはかなり勇気のいることだ。そして、週末は必ずリラックスする時間にあてる。さらに、食事の改善などの、新しいライフスタイルを導入し、生き生きとした社会生活を取り戻すことに成功する。
仕事に苦悩するなら、まずは働き方を変えてみようと、他人のせいにする前に、自分の心のもち様をかえてみようと、早い決断をするのは止めようと、著者は頑に主張する。それで人生は変わるはずだと。
本書には、自分を見つめ直すためのチェックリストが8人の例に合わせて載っているので、読みながらぜひ試して欲しい。自分の中で何が問題で、これからどう行動すべきかが明らかになるはずだ。自分の周辺環境も確認でき、ハッとすることもあるかもしれない。
漫然と生活し、何気なく不満を抱いているだけでは何も解決しない。問題とビジョンを明確にすることを、本書ではくり返し主張する。なにより本書を読むことで、生き生きとした生活を取り戻すカンフル剤になることは、間違いない。まずは一読をオススメする。
![転職、派遣、アルバイトまで!求人メルマガ [en]キャリアニュース](http://columnjob.en-careernews.com/images/en_logo.gif)
