この人がかっこいい!この仕事がおもしろい!

【著者】NPO法人 キャリナビ
【発行】日経BP社 【発行年月】2003年10月06日
【本体価格】2200円 【ページ数】621p 【ISBN】4-8222-4357-5

運命の出会いを大事に進む
好きなものは好き!やりたいことをやる!
複数の職業を経て転職を見つける
学生時代のサークルを本業にする
子供の頃からの夢を実現する

本書 表紙 より抜粋

生活の多くの時間を占める「仕事」。ということは、当然ながら人生の大半は仕事をしているということだ。社会にとって、自分にとって意義のある仕事をすれば、その充足感も変わってくることだろう。だからこそ誰もが仕事で悩み、やりがいというものを模索するのだ。

“自分らしい生き方、働き方”とは何か。高度成長期では「有名大学・有名企業に所属すれば安泰だ」というシンプルな構造で、目標がはっきりしていた。しかし大企業神話が崩れた今は、有名大学を卒業しても必ずしも将来が保証されることはなくなってしまった時代である。

現在は、将来に対する画一的な「正解」はなくなってしまったと言われている。一人ひとりが「自分なりの将来像」を持つしかないのだと。それでは、「自分らしく働いている人」はどんなところにいるのか、どういう働き方をしているのかをまず知っておく必要があるのではないだろうか。

本書は、NPO法人キャリナビWEBサイトに掲載されている「この人がかっこいい!お仕事人辞典」を再編集し、書籍化したものである。内容は、学生が「こんなふうに生きてみたい」と思う全国各地の大人(ナビゲーター)たちを取材し、執筆してできたものだ。

本書で紹介しているナビゲーターは全部で54人。宇宙開発事業団で働く人から雑誌記者、お好み焼き屋さんやセパタクロー選手など実に多彩な職種が名を連ねる。改めて、いろんな仕事があるのだと驚くことだろう。

本書の面白さは、前述したように学生たちが取材しているところだ。ナビゲーターは彼らに、自分の仕事の楽しさを理解してもらうために、非常に分かりやすく解説してくれている。一般的な“お仕事情報誌”とは違い、彼らの言葉で実際の仕事に沿って話しているので実にリアルだ。

ナビゲーターの働きぶりを見ると、彼らはやはり様々な困難と立ち向かって仕事の喜びを獲得していることがわかる。自分らしい働き方とは、誰かと比較するわけでもなく、決めた道を自分が納得するレベルまで突き進んでいくことなのだと教えられる。

54人のインタビューはどこから読んでもいい。単なる“甘えの個性”ではなく、自己責任のもとで目一杯頑張っている彼らの様子を垣間見ることで、これまでの自分の働き方を振り返り、今後の参考にしてみてはいかがだろうか。600ページにわたって仕事の面白さを紹介するオススメの一冊。