30分間で天職が見つかる本
【著者】柏木理佳 【発行】PHP研究所
【発行年月】2004年01月05日 【本体価格】1,100円
【ページ数】204p 【ISBN】4-569-63157-6
実際に経験した仕事は何種類ありますか?
現在仕事の種類は四万以上もあるといわれています。その中で自分で体験したごくわずかな仕事の内容だけから選ぶのはもったいなくはありませんか?
本書 P116 より抜粋
本書によると、ある人材派遣会社が若手社員を対象に実施したアンケートでは、今現在「好きな仕事をしている」「仕事にやりがいを感じている」と答えたのは全体の2割程度だったという。それ以外の約8割は、前向きな意識で仕事ができていないということなのだ。
学生時代から、実際の仕事に関する知識の浅いまま、自分のやりたいことが見いだせないまま、「就職」ではなく「就社」活動をしているというのが原因かもしれない。また、イメージは華やかだった希望の職種に就けたのに、実際の業務は地味でルーチンだったという失敗例もあるだろう。
仕事自体は面白いが、上司とウマが合わないといった人間関係が影響しているケース、仕事に見合った評価・報酬が得られないという条件面での不満が影響しているケースなど、負のファクターを上げればきりがない。しかし、その減点方式で転職を繰り返しても期待する結果はなかなか望めない。
仕事がイメージ通りに面白く、高揚感を抱きながら働ける環境…。そこに行き着くには、当然のことながら自分の働きたい環境を自分自身で詳細に「内定」させることだ。ゴールが決まれば、あとはそれに向かって行動すればいいだけのことだからだ。
しかし今現在、若者を中心に取り巻く問題は「やりたいことがない」ことなのだ。これは日本人の生活が豊かになったことと、幼い頃から仕事に対する意識づけを行う教育環境が確立されていないことなどが理由に挙げられる。
それでは、どうすればいいのか…。
本書の著者は海外留学から帰国後、就職活動の失敗を経て実に様々な職種に就いている。目移りしやすいタイプのようにも見えるが、そこには盤石な自己分析があり、納得して突き進んでいく様子がうかがえる。就職先も貿易会社からスチュワーデス、アナウンサーなど、競争率の激しいものばかりだ。
著者によれば、自己分析において重要なことは、<過去>の経験を思い起こすことのようだ。幼い頃に思い描いた夢や、嬉しかったこと辛かったことを詳細に“書き記す”ことで、少し先の自分がイメージできるというワケなのだ。しかもこの作業は本書があれば手間がかからない。
本書には質問項目が提示してあり、それに沿って進められるので実行しやすいだろう。これは転職を考える上でも必ず役に立つ作業だ。自分自身を見つめ直し、本当にやりたい仕事に就く意欲があれば、誰にでもできることだ。就職・転職を考えている方には、ぜひ読んで実行していただきたい。
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