パーミション・マーケティング
【著者】セス・ゴーディン
【出版社】翔泳社
【発刊年月】1999年11月15日【本体価格】2,000円【ページ数】285p
【ISBN】4-88135-805-7
パーミション・マーケティングはデートに似ている。見知らぬ人をともだちに、ともだちを生涯の顧客に変えていく。デートで忘れてはならないルールがそのまま当てはまるし、同時に、そのベネフィットもまた当てはまるのである。
本文 まえがき より
モノやサービスに対して対価を払わせることは、至難の技である。正確に言うと、きちんと予測をして、それを行うことは難しい。モノやサービスがあふれている今、何に対してヒトは財布を開くのか…。優れたマーケティング・プランナーでも、その答えを導き出せないでいる。最早ベストセラーで、紹介の余地がないかもしれない本書は、その問題を「ともだち・マーケティング」で解消せよと説く。
従来のような、マス・メディアを利用して、大量にまるで網をかけるかのごとく顧客を獲得するのではなく(=この従来型手法を「土足・マーケティングと本書では呼んでいる)、顧客ターゲットの興味を引くような「きっかけ」を小さく提示し、何度も繰り返し「ささやく」ことで、心を開かせて、顧客を獲得すると言うのだ。パーミション・マーケティング、実に古典的な手法ではあるが、今までは、この手法、うまく行えなかった。
その理由は、顧客ターゲットに対して、メッセージをダイレクトに、そして、属性に合わせて提供するメディアがなかったからだ。手法としては効果的なのはわかっていても、手段がなかった。しかし、インターネットの登場で、状況は一変する。顧客ターゲットのパーソナルな情報を吸い上げることも、ある一定のレベルまでは簡単になったし、その属性に合わせて情報提供することも容易になった。(ある意味で)古い手法を、新しい技術が、完全なものとして実現させたと言える。
知る限り、最近、この手法を取り入れようとしている企業は多い。即効性を期待する流通業などでも、いわば「手間のかかる」「ともだち作り」を行おうとしている。それだけ注目すべき理論なのだ。
顧客ターゲットを「ともだち」にしていくためのプロセスや、ウェブ・マーケティングを効果的に行うための留意点、ケーススタディと、内容も盛りだくさん。出版されてからしばらくたつが、内容は古びてはいない。ある意味、普遍的なセオリーである「パーミション・マーケティング」に触れておいて、損はない。
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