Eメールマーケティング

【著者】ジム・スターン、アンソニー・プライアー
【監訳者】三石玲子
【出版社】インプレス
【発刊年月】2000年10月11日【本体価格】2,000円【ページ数】397p
【ISBN】4-8443-1421-1

EメールはEコマースで成功する特効薬となる。なぜならそれは、手軽かつ安価。一方、演出次第では、つまりEメールに付加価値をつける手段をマスターすれば、顧客を獲得し、つなぎ止め、生涯の顧客にする最適かつ最強の手段になるからだ。これこそがEメールマーケティングの真骨頂。
監訳者あとがき より

電子メールの持つパワー、本誌の読者なら十分に感じていることだろう。電子メールを利用し始めると、それなしの生活やビジネスは成り立たないのでは、と思えるくらいに、自らの暮らしの中に浸透してしまう。先週に引き続いて今週も、その電子メールををマーケティング活動に利用するためのノウハウが詰まった本を紹介しよう。

本書のサブタイトルにこうある-顧客は価値ある情報を待っている-。読み手にとって必要な情報を送り届けることさえ出来れば、電子メールは最強のマーケティングツールに足りえるのだと。まあ、必要な情報を提供できればマーケティングツールとして機能する、ということは、他のメディアでも言えるんですが…。電子メールが他のメディアと異なるところは、そのダイレクト感だろう。

よりダイレクトに手元に情報を届けることが出来るということは、情報の受け手側にとって、受け取りを拒むことが難しいということでもある。したがって、ビジネスに利用する場合には、情報を受け取る相手の「同意」を得ること(=オプトイン)が大切なのだと述べている。ここが本書の肝だろう。まさに今流行の「パーミッション・マーケティング」である。オプトインへの理解をベースに、本書では、Eメールマーケティングについての、事細かなハウツーを解説してくれている。電子メールマーケティングに関する、現時点での決定版的な書籍であると言ってよいだろう。

顧客を囲い込むための手法、顧客にアプローチするための文章づくり、顧客の心理など、本書には、電子メールによるビジネスに関係のないヒトにも役に立つTipsが、実は満載である。当然、ツールとして電子メールを利用することを前提に書かれているが、最新マーケティングの基本を理解するためにも適した本である。

まったくの余談だが、本書を読むと企業や電子モールなどが送付してくる電子メールの(マーケティング的な)意味が理解できるようになる。電子メールがなくてはならないものになりつつある貴方は、ひょっとしたら、一読しておいたらよいかもしれない(笑)。とにかく、面白い一冊です。