ノンデザイナーズ・ブック

【著者】Robin Williams 【訳】吉川典秀
【出版社】株式会社毎日コミュニケーションズ 【発刊年月】1998/6/5
【本体価格】1400円 【ページ数】150P

人生においては、複数のものごとが同時に存在するというダイナミックな関係が成立します。(中略)これらのページ(や人生)上での力関係は、協調、衝突、コントラストのいずれかになります。
同書 P75から引用

当[en] Career Newsのリニューアル時、最後までもめたことがあった。それは、メールマガジンのコンセプトを「キャリアプランニング」を支援するのか、「キャリアデザイン」を支援するのか、のどちらを選ぶかということだった。

そんなこともあり、私にとってこの「デザイン」という言葉が、重要な言葉になっていた。一概にいうことは出来ないと思うが、デザインの優れているものは大抵、その中身も優れているものだと思う。CDのジャケット買い(?)や、本を装丁で選んだりできるのもそんなためだ。iMacが売れているのだってあのフォルムによるところが大きい。

さて、今週紹介するこの『ノンデザイナーズ・ブック』は、デザインというものが、どいういった要素から成り立ちどういった論理で構成されているのかを教えてくれる本だ。私はこの本を読んでから、デザインとは項目の優先順位をいかにつけ、限定された空間の中で、それを実現するのかを考えることだと認識するようになった。

デザインとは単に見た目などをさすのではない。その背後にあるコンセプトや、プランをどのように実現するのかという努力に基づいた実践なのだ。(iMacを見るといつもこう思うようになった。)

何かのプランを練る時、実はデザインという要素が必ず存在している。クライアントに企画書を提出する時にも、メールを書く時にも。しかし、デザインに疎い人にとって、良いデザインや、レイアウトというのは力を入れた割に、その成果がなかなか反映されないものだ。そんなもどかしさを感じたことのある人に是非手にとって欲しい。「デザインなんてこと考えたことない」と断言できる方には特にお薦めな一冊だ。