マッキンゼー式世界最強の仕事術
【著者】イーサン・M・ラジエル【訳者】嶋本恵美/田代泰子
【出版社】英治出版【発刊年月】2001年04月20日
【本体価格】1,500円【ページ数】262p【ISBN】4-901234-11-0
よい仕事上のメッセージには、簡潔、完全、構造という三つの特徴がある。ボイスメール、電子メール、社内連絡メモを送るときに、この三つの点が守られていればメッセージは伝わる。
本書 190p より抜粋
社会全体の情報化が高度に進み、仕事をする=情報を処理する、という時代になってしまったようである。それにより、今までの仕事のやり方ではスピード不足となり、先輩だからといって、あとから入社した新人に、おいそれと仕事を教えることが出来ない状態に、実はなっているようだ。そこで、仕事のハウツー…今、あらゆる仕事術の本が売れている。
マッキンゼー・アンド・カンパニーは、本書にもあるとおり、世界的にもっとも有名な戦略コンサルティング会社の一つである。そのメンバーには著名人も数多く、優秀な人材が強力な組織を築いていると評判だ。その組織体の中で作られた仕事術、否が応でも期待してしまう。そして、事実、この書籍はとても売れている。
本書の内容は実に簡単なモノである。事実に基づいた、構造的な思考に、プロとしての誠実さを結びつければ、ビジネスの目標への道を歩むことが出来る、これだけだ。しかし、すべてのビジネスパーソンの行動の基本は、この簡単なプロセスに集約されていると言っても過言ではない。そう、これさえ出来れば仕事は出来るのだ。
本書ではまず、ビジネスにおける問題をどう考えるか、ということをレクチャーしている。解決法の作り方、問題解決への重要法則など、いずれもこのメールマガジン読者なら、良く知っていることではあるだろうが、コンパクトにまとめられていて、頭の整理になる。そして、具体的な解決方法、解決策のプレゼンテーション技法へと続く。何れも簡潔で的を得たコラムだ。
さらに、マッキンゼーで生き抜く方法として、厳しい競争社会を生き抜くためのノウハウが提示されている。自分だけの師匠(メンター)を見つける、良きアシスタントを確保するなど、仕事そのものよりも、仕事をするための環境について、幾つかの有益なアドバイスがなされている。自らのビジネス環境を改善するためのヒントが、多く含まれているはずだ。
本書の腰帯にこうある。「知識・情報を詰め込む前に、ビジネスの基本思考を学べ!」…情報処理が仕事になりつつある今のビジネス社会ではあるけれども、情報を処理するためのエンジンがしっかりしていないと、仕事はままならない。実に当たり前のことである。本書を読めば、その当たり前のことが確実に出来るようになりそうだ。自らのスキルチェックとして…どうぞ!
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