究極のビジネスマン ゴルゴ13の仕事術
【著者】漆田公一&デューク東郷研究所【出版社】祥伝社
【発刊年月】2001年07月23日【本体価格】1,500円
【ページ数】242p【ISBN】4-396-61128-5
●ゴルゴは決して握手をしない。でも、バカはところかまわず握手を連発する。●ゴルゴは商談で無駄話はしない。でも凡人は相手にコビを売ってしまう。●ゴルゴは仕事の道具を自分流に改造する。一方、バカは使えもしない新商品に飛びつく。(後略)
本書 見返し より抜粋
ゴルゴ13…デューク・トウゴウ。狙撃成功率99.9%を誇る世界最高のスナイパーだ、って、漫画の話ですが…。現在120巻を超える刊行を誇る日本有数のこの漫画を知らないビジネスマンは少ないだろう。その彼の失敗しない仕事術を、いくつかの視点で分析したのが本書である。この本、一見冗談本に思えるのだが、これがなかなか面白い。
本書の前書きにもあるが、高い成功率を誇る彼の仕事術(=取り組む考え方やルール)は、ビジネスパーソンにも見習うべきものが多い。本書では、デューク・トウゴウの思想と行動、理念と実践、哲学を、35のビジネスシーンに分類。同時にフィクションのデューク・トウゴウと比較するために「秀才・凡人・バカ」と分類された現実の人々の行動も紹介している。
例えば「報酬」について。秀才は「報酬の額に見合った仕事をする」凡人は「報酬と仕事量のアンバランスに気がつかない」バカは「とにかく報酬に目がくらんでしまう」と看破。しかし、デューク・トウゴウは「雇い主がどれだけ自分を真剣に使おうとしているかを知るために報酬を受け取る」としている。どういうことだろうか。
ゴルゴは多額の報酬を前金で要求する。何故だろうか。それは相手の真意を測るためである。まあ、殺人を行うわけだから、当然といえば当然だけれども…。現実、自分が求められている、という視点で、自分の仕事を考えるビジネスパーソンはそうはいないだろう。しかし、自分の求められ方=客観的な評価をきちんと意識して仕事をすることが大切なのは、当然のことだ。
そのほかにも、「顧客」「コンタクト」「ビジネスツール」「経費」など…さまざまなシーンにて、デューク・トウゴウに学ぶべき法則を抽出しているのだ。自分の行動は「秀才」なのか、それとも「バカ」なのか、それを図る物差しにもなっていて(そういう意図でこの本は書かれていないだろうけれども)、今の自分をビジネスアクションをチェックするのにモッテコイだ!
成功に偶然は存在しない、ということを、その仕事振りで私たちに教えてくれるデューク・トウゴウ。スーパービジネスパーソンでもある、彼の生き方から、学ぶことは実はとても多かった、ということが本書を読めばわかる。ファンならずとも、一読をお勧めする。筆者の「妄想」がたっぷり入ったコラムもかなり面白い。でも、ゴルゴが上司なら…ちょっと嫌だなぁ。
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