このマーケターに学べ!
【著者】マーシャ・ターナー【訳者】小高尚子
【出版社】ダイヤモンド社
【発刊年月】2002年03月14日【本体価格】1,600円
【ページ数】233p【ISBN】4-478-50202-1
いまの時代、マーケティングがものすごくもてはやされるのには理由がある。 考え抜かれたマーケティングの戦略や戦術は、企業がはるか宇宙まで届くよ うな売上をもたらすことができる。優秀なマーケターも、売上と一緒に自分 のキャリアを大きく宇宙に向けて上昇させる。
まえがき より 抜粋
日本を代表するメーカーの新製品のマーケティングを手がけたことがある。開発部門はとりあえず製品を作ってみて、宣伝部門はなんとなくコマーシャルを作成して、営業部門は他の部署とは一切連絡をとらず販促策を考えている…そんな光景を目の当たりにして、驚いてしまった。
さて、書店店頭を観察していると、マーケティング関連本がよく売れているようだ。簡単な用語などが理解できるものから、高度なセオリーを開陳したものまで、百花繚乱とはこのことを言うのだろう。今回紹介する本書は、その中でも最初に手をとるべき一冊とお勧めしたい、よく出来た本である。
本書に紹介されている「マーケター」は全部で12人。フィリップ・コトラーやセス・ゴーディンといったスーパースター級の学者・コンサルタント編と、マーサ・スチュワート、さらにはマドンナ(!)といった実務家編に分けて、そのリーダーたちの戦略が解説されている。
学者・コンサルタント編で紹介される人々は、すばらしいマーケティング関連の本を出版している。それらを読むのはとても骨が折れるが、本書はそれらのコンテンツのエッセンスを上手に抽出している。大元の本を読まずとも解った気になれるのも、ちょっとうれしい。
実務家編では、セオリーだけでない、実際に成功していくプロセスが、ダイナミックに示めされていて、読み物としても興味深い。日本では、スーパー主婦として知られているマーサ・スチュワートが、実は「猛烈なビジネスパーソン」であると紹介されていた。知ってました?
冒頭のエピソードを紹介したのには理由がある。マーケティングは決して限られた専門家が必要とする知識なのではなく、ビジネスに携わる人々すべての人は、マーケティング的視点を持っておくべきものだ、と知って欲しかったからだ。
生産から消費までのプロセスのそれぞれで、ちょっとしたマーケティングスキルがあれば、ひょっとしたら(=当然確約なんて出来ない)ビジネスとして成功を収めることが出来る、かもしれない。本書はそんな視点でも書かれている。だからこそ、あらゆる人に読んでみることをお勧めする。
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