全部無料で宣伝してもらう対マスコミPR術
【著者】玉木剛 【発行】翔泳社
【発行年月】2002年09月13日 【本体価格】1,500円
【ページ数】213p 【ISBN】4-7981-0203-2
これまでの販促費を初期段階で大幅にコスト削減できるとともに、広告費が費用対効果に合わないというリスクも避けられる。つまりローリスク・ハイリターンの売れる仕組みを作り出すことができるのだ。
本書 38P より抜粋
十分な広告予算もなく、無理をして広告を出しても費用対効果に合わない。ならば「ウチは商品力で勝負だ!」となどと息巻いているだけで何の戦略も立てず、取り返しのつかない事態に陥ることは是非避けたい。そこで、本書の登場となるのだ。そう!タダで宣伝でしてもらおうと。
「プレスリリース」という言葉に馴染みはあるだろうか。これは企業などがマスコミ関係者に対して自社の新商品やサービスなどの情報を提供する報道資料のことを指す。その資料をマスコミに読んでもらい、記事(放送)として取り上げてもらう、という戦法だ。
プレスリリースによるパブリシティ(記事・放送)は、広告よりもはるかに費用対効果が高い。何しろ媒体費用がかからないうえに、一般的に広告の3倍の媒体価値があるといわれている、というのだ。
なるほど、企業が広告スペースを買い、自社商品・サービスのメリットを訴求する。消費者はその大量の広告に対して少なからず圧迫感を抱いており、自分の判断で商品を選択したいと願っている表れなのだろうか。
つまり、商品・サービスに対して「客観的」な評価を下すマスコミの記事や放送に対して、消費者の信頼が置かれるようになったと。話題性のある商品を記者たちが選択し、評価したものには信憑性がある、ということか。
通常、企業ではアンケートやインタビューなどの取材・調査を通じて、消費者の声に耳を傾け商品開発を行う。消費者のニーズを捉えたうえで、商品やサービスを開発する。だがこれからは消費者だけでなく、マスコミの記者たちにもヒアリングすることを著者は強く主張する。
本書では、著者が取材したメディアの現場に携わる人たちのコメントを掲載し、採用され易いプレスリリースの書き方、送り方などを紹介する。今までのプレスリリースの間違ったやり方を見直し、企業がマスコミに伝えたいことと、マスコミが読書や視聴者に伝えたい大きなミゾを埋めてくれる。
さて、このメールマガジンの読者が、本書を読むべき理由は何だろう。それは、テレビ・新聞・雑誌など、マスコミ各社の手の内を覗き見るため…。それと同時に、世間で流布する情報の「カラクリ」を知ることにもなる。シリーズで新刊も出ているが、まずはこの本からと、お勧めしておきたい。
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