ビジョニング
【著者】塚田修【発行】日経BPクリエーティブ
【発行年月】2004年04月05日 【本体価格】1,800円
【ページ数】239p 【ISBN】4-86153-000-8
ビジョンを持てば、当然、生き方が変わる。忙しい日常に流されるだけの日々から、次に何をするか、具体的な目標が見えてきて、あなた自身がいきいきと輝き始めるだろう。
本書 P47 より抜粋
バブルの崩壊とともに、“身分保証”であった年功序列・終身雇用も崩壊した。そして、社員の能力や実績に応じて給料が支払われる、能力主義、成果主義を取り入れる企業が増えた。
いま、日本の企業が人材戦略は、中高年をリストラし、単純な業務は派遣やパート、あるいはアウトソージングに切り替えることで、高騰した人件費を抑えようとしている。要は、その会社にとって“必要な人材”と“不必要な人材”を選別している状態なのだ。
最近では、定期昇給を廃止する企業も増えてきており、能力主義や成果主義が浸透すればやがては収入格差が大きくなる。本書の著者は「稼げる人」と「稼げない人」の二つに分かれるという。「これからは企業に依存したスタイルをやめ、自立した生き方をすべきだ」というのが本書の根幹にある。
著者はいつ、会社を去ることになっても生活していけるように、常に先を見据えて「今何をすべきか」と自問し、行動できる社員がいま企業が求める人材像なのだという。それが本書でいう「ビジョン」だ。
「ビジョン」とは、「自分が将来的に何をしたいかと考えたときに、その夢ややりたいことと現時点では相当な距離があっても、“こんなことをやってみたい”と考えたこと」だと著者は説明する。
確かに、ビジネスで成功を収めた著名人の記事や書籍を読むと、よく彼らのビジョンにもとづいた行動や精神的な強さに嫉妬心すら覚えた経験はあるだろう。「自分はなぜ明確なビジョンが持てないのか」と。本書を読めば分かるが、恐らくそれは自分を振り返り、俯瞰できずにいるからだと思われる。
本書では、ビジョンの立て方から、そのビジョンに付随する中期的な戦略計画「ミッション」、さらに現時点で何をすべきかの「バリュー」まで、その重要性を説き、著者の経験を踏まえた、実践的な説明がなされている。
本書にはさらに、ビジョンなき企業についても書かかれており、「やらされ感」を抱いている社員がいる組織は、かなり危険な状態であると警告している。経営者の将来的なビジョンを明確に社員に伝えること、それを社員に理解してもらうための実際に行われたセミナーの内容は必見だ。
本書はこの質問に答えられない全ての人が読むべきだろう。「あなたは、ビジョンをもっていますか?」
![転職、派遣、アルバイトまで!求人メルマガ [en]キャリアニュース](http://columnjob.en-careernews.com/images/en_logo.gif)
