営業思考パワーアップ塾
【著者】佐々木宏【発行】ダイヤモンド社
【発行年月】2004年03月11日 【本体価格】1,400円
【ページ数】171p 【ISBN】4-478-54063-2
同じ世帯に住む世帯は、往々にして年収やライフスタイルが似通った人びとが集まる。個人営業にせよ法人営業にせよ、営業テリトリーというものがあり、各居住地区によって訪問戦略を練っているはずだ。場所と売り方のネジレがないか。今一度検証してみよう。
本書 P86 より抜粋
あなたは今、合コンをしています。会が始まって以来、対角線に座る「あいつ」が気になって仕方がありません。30分後、ようやく席替えです。ついに、気になる「あいつ」が、あなたの隣に座ることに。あなたはここで、どういうプロセスを経て「あいつ」をゲットすべく、話を展開しますか?
これが、本書の入塾問題だ。
いまは、食べきれない程の商品が売られている。慢性的に満腹の生活者が相手だ。つまりこれまでの営業のやり方では通用しない。これからは、体育会系で猪突猛進する「イノシシ型営業」ではなく、獲物を高いところから俯瞰しチャンスを勝ち取る「フクロウ型営業」こそが必要なのだという。
本書は「フクロウ型営業」になるべく、18の演習が用意されている。一つひとつ自分なりに考えながら読んでいくと、自分にはどんな視点が足りなかったかがわかるだろう。
最初にあげた入塾問題の答え方には、大きく分けて3つのタイプがあるという。1つ目はまず「お酒に誘う」「映画に誘う」といった解答だ。相手の好みは考えず、自分の趣味や自慢話に終始するタイプ。これぞ「イノシシ型」タイプなのだという。
2つ目は「最初に見たときから気になっている。携帯番号を教えてくれ!」という「大勘違いプレゼンテーション」といわれるタイプ。これは、1回でやめればユーモアかもしれないが、2回目でイノシシ、3回目でストーカーだ。こんな営業スタイルでは危なくて仕方がない。
3つ目のタイプ、「フクロウ型営業」はこうだ。質問し、相手が喜ぶスウィートスポットを発見し、そこをプッシュするタイプ。「相手の趣味を聞く」「好きな食べ物を聞く」といったことが頭に浮かんだ人は、すでに営業のセンスが備わっていると著者は言う。
では、「フクロウ型営業」になるためにはどうすればいいか。それは「分析力」「企画力」「プレゼンテーション力」を磨くことなのだという。本書の18の課題に答えながら読み進めることで、新しいタイプの営業思考が自然と身についていくのだ。
顧客の問題点を探り、同じ視点で考え、適切な場所で、適切なモノを売る。このプロセスは当たり前なことだが、実際は気づかないうちに「ネジレ」が生じていると著者はいう。本書を読み、いま一度モノが売れる仕組みと提案営業とは何をすべきかを確認し、仕事に生かしてみてはいかがだろうか。
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